デジタルスケープの伊藤和博です。

新年あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。

さて、今年最初のブログになりましたが、今回はAdobe AfterEffects CS5の新機能をご紹介します。


AfterEffectstとPremiere


AfterEffectsは、デジタルビデオカメラや、デジカメのムービー撮影機能で撮影した動画や、Illustrator、Photoshop、Flashなどのデータを素材にして、カット(ムービー)を作成するソフトウェアです。1つのデータで最大3時間までのカット(ムービー)を作成することが可能ですが、10分前後の、比較的短いカット(ムービー)を作成するのに向いています。

AfterEffectsで作成した比較的短い時間のカット(ムービー)を、1~2時間などの長いお話(シーン)としてつなげる役割は、Adobe Premiereというソフトウェアで行います。

このAfterEffectsというソフトウェアは、Adobe Creative Suiteの中でも、Production PremiumとMaster Collectionというパッケージに同梱されているソフトウェアです。

AfterEffectsをお持ちでない方は、以下のURLから体験版をダウンロードすることで、使用可能です。

■ Adobe Creative Suite 5 Production Premium 体験版(無料)
http://www.adobe.com/jp/products/creativesuite/production/


ロトブラシ


では、そのAfterEffectsの新機能ですが、今回は「ロトブラシ」という機能についてご紹介します。

ロトブラシは、ビデオの中から、必要な部分(被写体)だけを切り取ってしまう機能です。 ビデオから切り取った被写体は、他のビデオに合成したり、切り取って残った背景部分のみを他の色に変えたり、など、様々な編集を行うことが可能になります。

早速やってみよう!
まずは、以下の2つのビデオをご確認ください。

■Sample1

■Sample2

このサンプルビデオはそれぞれ5秒間のビデオですが、sample1(上のビデオ)のビデオの真ん中にいる2羽の鴨を切り取り、sample2(下のビデオ)に合成していきます。

プロジェクトパネルの中にそれぞれのビデオファイルを取り込み、タイムラインパネルに以下のように配置します。



上のレイヤーにあるビデオから、2羽の鴨を切り取り、切り取った鴨の周りから、下のレイヤーが見えるような形にします。合成したときに不自然に見えないよう、鴨の影の部分もあわせて切り取ります。

1:切り取りたいレイヤーをダブルクリックする
2:レイヤーパネルを表示させる(レイヤーをダブルクリックすると自動的に開きます)
3:ロトブラシツールを選択する
4:切り取りたい部分を、内側から外側にドラッグするように範囲を拡大していく

このツールの使い方は、Photoshopにあるクイック選択ツールと同様の使い方で、ドラッグすると範囲を拡大し、option【Alt】ドラッグすると、範囲を縮小することが可能です。また、ブラシのサイズは、command【Ctrl】+左右にドラッグ、で任意の大きさに変更することが可能です。



ロトブラシツールで切り取る範囲を選択すると、レイヤーパネルの中にロトブラシのスパンとタイムマーカーが表示されます。ロトブラシスパンは、現在選択している鴨の範囲が、おおよそどのくらいの間、その範囲の対象内に鴨(被写体)が存在するか?を示す、目安のスパンです。タイムマーカーを少しづつ右にドラッグすると、鴨の動きにあわせて、選択範囲も自動的に変化します。

下の画像は、タイムマーカーを19フレーム右に動かしたときの選択範囲で、鴨の頭が少し左に動いていますが、この動きにあわせて選択範囲も自動的にその動きを感知し、範囲を作り替えてくれます。



この作業を繰り返し、ロトブラシのスパンの右端をドラッグしてスパンの幅を広げ(切り取る時間を広げ)、その後、タイムマーカーを右にドラッグしていくと、AfterEffectsが自動計算して切り取る範囲を自動的に設定していきます。
また、アルファの切り替えを行うことで視覚的にどの領域をクリップしているかがわかりやすくなります。



こうして切り取ったビデオが、以下のビデオです。

切り取り部分のエッジは、エフェクトコントロールパネルのマット→滑らかさで設定することが可能です。今回は、滑らかさを4.0にして以下のように書き出しています。


切り取ったビデオの大きさを小さくして画面右中央に置き、影の部分に不透明度を設定して薄くし、鴨の体の部分の輝度とコントラストを、sample2の鴨と同じ程度に合わせて、エッジを多少調整したのが以下のムービーです。


影の部分の作り込みが少々甘いですが、このようにビデオから一部分を切り取り、他に合成することがより簡単に行えるようになりました。

なお、この動画サンプルは、以下のサイトよりダウンロードして使用しております。著作権フリーの無料素材集ですので、皆さんもぜひ活用してみてください。

■ ハイビジョン映像素材集 (Royalty Free HD Footage)
http://www.openspc2.org/HDTV/



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