こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。

今回もInDesign CS5の新機能をご紹介します。

今回は、「複数の(CMYK・EPS等)画像を、倍率や位置を維持したまま(RGB・JPEG画像に)一括で貼り替える」という、CS5の新機能をご紹介します。

この機能を使うと、プリント用に用意したInDesignのデータから、電子書籍のePubや、FLASHのSWFに書き出す際に、CMYK画像からRGB画像に変換して(倍率・位置・回転などを再設定して)貼り直す、ということを、1つ1つの画像に対して行わなくてもよくなります。


プリント用のデータを作成する場合、貼り込み画像は、CMYKのEPSやTIFFを使用するケースが多いと思います。ところが、電子書籍のePubやFLASHなどのSWFに書き出す場合は、スマートフォンやタブレット、モニターなどの画面上で表示するため、RGBのJPEGやGIFの形式にする必要があります。


InDesignから、電子書籍のePubやFLASHのSWFに書き出す場合、画像をたとえEPSやTIFFのCMYK形式で貼り込んでいても、書き出し時に自動的にRGBのJPRGやGIFに変換されます。特に色にこだわらなければ、この自動変換を使っても問題ないのですが、この場合、意図しない色に代わってしまったり、画像のクオリティが落ちる可能性があります。そのため、できればRGBのJPEGやGIF画像を貼ったデータから書き出したいものです。

1つや2つの画像なら、手作業でもすぐ終わりますが、画像の点数が多い場合は非常に面倒な作業になりますが、この作業を一括で変換する機能をご紹介します。



ファイル拡張子にリンクを再設定する



まずは、InDesignのデータをパッケージ(ファイルメニュー→パッケージ)し、1つのフォルダに関連するデータをすべてまとめておきます。



パッケージした後のフォルダ内には、貼り込み画像がまとめて入る「Links」というフォルダが生成されるため、その「Links」フォルダの中に、【同一ファイル名で、拡張子の異なる画像】を全ていれておきます。

例えば、【THAI.eps】という画像を貼っている場合は、【THAI.jpg】というように、拡張子だけ変更した画像をLinksフォルダにいれておきます。



その後、InDesignのリンクパネルを表示し、貼り替えたい画像をリンクパネル上で選択した後、リンクパネル→パネルメニュー→【ファイル拡張子にリンクを再設定】を選択します。



この時、「何という拡張子の画像にリンクを再設定するか?」を定義できるため、変更したい画像の拡張子を入力してOKをクリックします。



こうすると、全ての貼り込み画像が、指定した拡張子の画像に置き換わります。もちろん、画像の倍率・位置・回転などの属性は維持したままです。




ファイル名を一括で変更する



ePub等の電子書籍のデータに書き出す場合、画像のファイル名そのものが半角英数になっていると、書き出し後に文字化けすることなく、後からコーディングで編集しやすくまります。

しかし、特にプリント用のデータとして作成し、InDesignに貼り込んである元の画像は、日本語のファイル名になっていることが多いはずです。そこで、この日本語のファイル名を半角英数に一括で置き換える方法もあわせてご紹介しておきます。

この方法は、InDesignではなく、Adobe Bridgeというアプリケーションを使用します。


Adobe Bridgeを起動し、ファイル名を変更したい画像が入っているフォルダを表示し、ファイル名を変更したい画像を全て選択しておきます。



その後、ツールメニュー→「ファイル名をバッチで変更」を選択します。



ファイル名を変更した後の画像を保存するフォルダを指定し、変更したいファイル名を設定して、「名前変更」をクリックすると、ファイル名を一括で変更することが可能です。



ファインダ上でフォルダの表示をリスト表示にした際、上から順に並んでいるファイルの順番でファイル名が自動変更されていきます。


画像を貼り込んだ後にファイル名を変更してしまうと、InDesign上では当然リング切れを起こしてしまいますが、リンクパネル上でも画像のファイル名はファインダ上で表示されているリスト表示の順番で表示されているため、更新する際も上から順番に貼り替えていけば問題ないでしょう。この貼り替えの際にも、画像の倍率・位置・回転などの属性はすべて維持したまま更新することが可能です。







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