こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今回は、前回に引き続き、Adobe CS5.5の新機能の中から、InDesignCS5.5の新機能(機能強化)のEPUB書き出しをご紹介します。

このEPUB書き出し機能そのものは新機能はありませんが、書き出し時の機能が強化されましたので、「InDesignからiPad・iPhoneデータを作る、電子書籍データePubの作り方と編集方法」を受講された方で、今後CS5.5を使う方は参考にされてください。


一般>EPUBカバー


カバーページ(表紙ページ)を作成する機能が追加されています。Sigilというアプリケーションでは、既存のxhtmlファイルかEPUBの中で使っている任意の画像を表紙にするか、あるいは表紙にしたい別の画像を取り込んで表紙に設定することができましたが、CS5.5では最初から表紙を作成する機能が追加されています。

「最初のページをラスタライズ」で書き出した場合、最初のページをpng形式の画像にし書き出します。



一般>配列>アーティクルパネルと同じ


CS5.5ではアーティクルパネルというパネルが新規に追加され、テキストフレームやグラフィックフレームをアーティクルパネルに登録し、アーティクルパネル上で登録したフレームの書き出し順を定義できるようになりました。

この作業は、トレーニングで行っている、xmlのタグ付けと同じような作業をアーティクルパネルで簡単に行えるようになった、と考えていただければいいかと思います。



一般>フォーマットのオプション>ブックマージン


新たにブックマージンを設定する機能が追加されました。ここで設定したブックマージンはCSSの@pageとして書き出されます。@pageはマージンだけを持ち、paddingとborderを持ちませんが、書き出したページの上下左右均等に、ここで指定したマージンが設定されます。




画像>レイアウトのアピアランスを保持


InDesignでは、過去のバージョンから、貼り込んだ画像に対して線幅の設定を行いEPUBで書き出すと、borderとしてふちが機能するのではなく、ふちのついた1枚の画像して書き出され、同様に画像に対してInDesignの効果メニュー→ドロップシャドウを設定するとドロップシャドウが設定された画像データとして書き出され、CSS側の設定として書き出されません。

これはCS5.5でも同様ですが、CS5までは、書き出し時に線幅やドロップシャドウなどの効果をOFFにして書き出すことができませんでした。CS5.5では、この「レイアウトのアピアランスを保持」のチェックを外して書き出すことで、線幅やドロップシャドウの設定が解除された状態で書き出されるようになりました。

その他、画像のコンテンツでは、画像の整列および間隔、書き出し形式にPNGが追加されています。




目次>目次>ドキュメントを段落スタイルで分割


CS5までは、「第一レベルのエントリを改章として使用」というチェックがあり、InDesignの目次の機能で設定した第一レベルの段落スタイルを元に、別々のxhtmlページに分割することができましたが、CS5.5からは、この書き出し時に任意の段落スタイルでページを分割できるように変更されています。

その他、目次>目次コンテンツには脚注を段落の後に配置、強制改行を削除等の機能が追加されています。




目次>CSSオプション>埋め込みフォントを含む


このCSSオプション内の設定は、特別新しく加わった機能はありませんが、CS5までは、小塚などを使用している際に、「埋め込みフォントを含む」にチェックをして書き出すと、InDesignがかなりの確率で落ちましたが、CS5.5では落ちずに書き出せるようになりました。

書き出したEPUBのCSSをみるとわかりますが、font-familyの値はきちんと英語名+serif or sans-serif で表記されるようになっています。これまでは明朝表示にする場合に手動でfont-familyの値を変更する必要がありましたが、ここら辺のCSSの書き出しもきちんとされるよう更新されています。



イマジカデジタルスケープのInDesign関連のトレーニングはCS5.0で行っていますが、5.5を使う方でEPUB書き出しされる方は、5.0との差分にこのページを参照してください。




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