こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
ここまでPhotoshop CS6 Beta、Illustrator CS6、InDesign CS6、Fireworks CS6、AfterEffects CS6とご紹介してきましたが、今週は、Dreamweaver CS6(以下DW CS6)の新機能をご紹介していきます。
DW CS6では、HTML5とCSS3を活用できるための機能が盛り込まれており、またjQuery Mobileを使ってスマートフォンサイトを作成する際の様々な機能が盛り込まれていますので、この辺りを中心にご紹介していきますが、今週は「可変グリッドレイアウト」をご紹介します。


●可変グリッドレイアウト


CSSを使用して、ドキュメントをいくつかのグリッドに区切り、グリッドの幅と、グリッド間の間隔を設定し、そのグリッドに対してdivなどの各要素をレイアウトしていく方法がグリッドレイアウトになります。DWCS6では以前から、Responsive Web Design(PS、タブレット、スマートフォンなどのあらゆるデバイスに最適化した単一のHTMLで表現すること)でページ制作ができるようになっていますが、今回のCS6では、PC、タブレット、スマートフォンの各デバイスに合わせて自動的にレイアウトが変わる、可変幅のグリッドレイアウトを1つのHTMLファイルで作成することが可能になりました。


●さっそくやってみよう!


ファイルメニュー→新しい可変グリッドレイアウト、またはスタートアップの画面から可変グリッドレイアウトを選択します。モバイル、タブレット、デスクトップの各設定ウインドウが表示され、この画面でグリッドの数、ガーター(余白)の割合、グリッドコンテナの割合を設定し、ドキュメントタイプはHTML5のままOKをクリックします。




グリッドレイアウトはCSSで行うため、最初にCSSを保存するウインドウが表示されます。ローカルルートフォルダはこのCSS保存時または予め作成しておき、その中にCSSを保存するとUntitled.htmlが表示され、デザインビューにはモバイルの状態で表示されます。デフォルトでは、ビジュアルエイドの可変グリッドレイアウトガイドがONになっているため、ピンク色のグリッドがプレビューで表示されています。
ウインドウの右下にある各デバイスのサイズをクリックすると、それぞれのデバイスに合わせて表示が切り替わります。




コードナビゲーターで確認すると、新規作成時から、bodyの下にdivが2つ出来上がっていますが、外側のdivはグリッドを定義しているdivになるため、2つ目の内側のあるdivの右端にあるハンドルにマウスカーソルを合わせ、ドラッグすると、グリッドに吸着しながらdivのサイズを変更できることがわかります。なお、widthを変更する場合は、右側のハンドルを操作します。左側のハンドルをドラッグすると、divのwidthが変わるのではなく、CSS上では、margin-leftが適用された状態になります。






●新規のdivを挿入する


divの挿入は、従来通り挿入パネルから挿入になりますが、CS6では「可変グリッドレイアウトのDivタグを挿入」が新規で追加されています。
最初に設定されていたdivの幅を狭くし、divの右側をクリックして、右側に空きを作っておいてから、挿入パネル→可変グリッドレイアウトのDivタグを挿入を選択します。このとき、「新しい行を配置」にチェックすると、元々あったdivの下に配置され、チェックを外すと、元々あったdivの右側の空きの箇所にレイアウトされます。




挿入されたdivは、グリッドの横幅いっぱいに広がって表示されるため、右端のハンドルをつかんで幅を狭くすると、元々あったdivの右側に配置されます。なお、後からいれたdivの右側にある矢印をクリックすると、「新しい行に移動」と「1つ上の行に移動」を選択できるため、divを挿入した後でも位置の移動は容易に行えます。




●デバイスを切り替えてレイアウトしていく


各divを配置し、必要なテキストなどをコピーペースト、画像をアセットパネル等から配置して、プロパティパネルから見出し等の要素と必要なCSSをセットした後、デバイスを切り替えて、それぞれのデバイス用のレイアウトをしていきます。






ファイルメニューから保存を選択すると、依存ファイルのコピーウインドウが表示され、boilerplate.cssとrespond.jpの保存ウインドウが表示されますので、通常通り保存しておきます。なお、新規で可変グリッドレイアウトのファイルを作成すると、最初にCSSが保存されましたが、このCSSには、デバイス毎(ウインドウ幅が異なる毎)に異なるCSSを同時に記述し、boilerplate.cssの中には、クロスブラウザースタイリングに関する記述が収められています。




ブラウザでプレビューしてみましょう。ブラウザのウインドウサイズを変更すると、ウインドウの幅に基づいて自動的にレイアウトが変わるようになります。




PCサイトとスマートフォンサイトを別々に作らずに、1つのHTMLファイルをCSSでレイアウト切り替えで表示する、というのがResponsive Web Designの特徴ですが、その特徴を活かした、まさに一石三鳥のサイト制作ですね。



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●Illustrator(AI)
○アウトライン化と孤立点の削除について
○データを軽く作る方法について
○シンボルの親子関係について・その1
○編集モード
○シンボルの親子関係について・その2
○カラーパネルの「使えるショートカット」
○カラー一括変換のグローバルスウォッチとは
○配置した画像のすばやい編集方法
○CS5新機能01:すべてのアートボードにペースト
○CS5新機能02:内側描画と背面描画
○CS5新機能03:Web・インタラクション用のデザイン
○CS5新機能04:遠近描画
○CS5新機能05:線パネルと線幅ツール
○AIのテキストのアピアランス
○SVGインタラクティビティ
○CS6の新機能:線へのグラデーションと不透明マスク・矩形以外のパターン図柄登録

●Photoshop(PS)
○消しゴムツールの活用
○ななめの画像をまっすぐにする方法
○自然な合成テクニック・角版
○自然な合成テクニック・切り抜き画像
○画像合成後の便利なショートカット
○調整レイヤー
○レイヤーパネルの不透明度と塗りについて
○不透明度のショートカット
○CS5新機能01:「コンテンツに応じる」機能
○CS5新機能02:絵筆ブラシと混合ブラシ
○CS5新機能03:人の記憶に近い画像・HDRについて
○CS5新機能04:パペットワープ
○CS5新機能05:3Dオブジェクトとアニメーション
○美しいモノクロ画像の作り方
○境界部分をきれいにカラー変更する方法
○Photoshop CS6 特集・その1(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その2(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その3(全3回)

●FLASH(FL)
○Illustratorだけでできる、Flashアニメ
○CS5新機能01:IKボーンスプリングでバネアニメ
○CS5新機能02:コードスニペットパネルで簡単ActionScript3.0
○CS5新機能03:パターン描画ツール
○CS5.5新機能01

●InDesign(ID)
○CS5新機能01:マルチステートを使った、IDからFlashアニメの作り方
○CS5新機能02:アニメーションパネルとタイミングパネルを使った、IDのモーションプリセット
○CS5新機能03:キャプションの自動作成機能
○CS5新機能04:オブジェクトの間隔と配置
○CS5新機能05:画像一括貼り替え
○CS5.5新機能01:EPUB書き出し
○CS5.5新機能02:アンカー付きオブジェクト
○データ結合(メールマージ)
○CS6の新機能1:レイアウト・リキッドレイアウトと、ePub書き出し
○CS6の新機能2:コンテンツ収集ツール・コンテンツ配置ツール・リンクとして配置

●Dreamweaver(DW)
○CS5新機能01:新しいサイト定義と、CSSスターターレイアウト
○CS5新機能02:HTML5 Pack
○CS5新機能03:スマートフォン検証・CSS3のメディアクエリー
○CS5新機能04:ブラウザ検証便利ツール・Adobe BrowserLabについて
○CS6の新機能1:可変グリッドレイアウト

●AfterEffects(AE)
○CS5新機能01:ロトブラシ
○CS5新機能02:新しい便利なショートカット
○CS5 パペットアニメーションと、時間反転キーフレーム
○CS5 ビデオや画像の型抜きについて「トラックマットとステンシルアルファ」
○CS5 動画の動きを捕らえて、他のレイヤーに適用する「モーショントラック」
○CS5.5 ワープスタビライザー
○CS5.5 ブラー・互換・タイムコード
○CS5.5 「シャドウを落とす・受ける」機能
○CS5.5 エクスプレッション・その1
○CS5.5 エクスプレッション・その2
○CS5.5 エクスプレッション・その3
○CS6の新機能1:ベクトルレイヤーからシェイプを生成
○CS6の新機能2:3Dカメラトラック

●FireWorks(FW)
○CS5新機能01:Device Centralと連携した、スマートフォンのプロトタイプ
○CS5新機能02:divのタイル背景の強化
○レイヤーパネル
○CS6の新機能:CSSプロパティパネル・CSSスプライト書き出し・jQuery Mobile テーマ

●その他
○Adobe Edge(Preview版)
○CS5.5:Adobe Audition「サウンドのカットとフェードイン、フェードアウトの設定」
○CS5.5:Adobe Audition「マルチトラックを使ったサウンド操作」