こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今週は前回のPhotoshop CCの新機能に引き続き、Illustrator CCの新機能についていくつかご紹介していきます。
Illustratorは、テキストに関する新機能が多数搭載され、またクリエイティブクラウドメンバー限定機能の、ファイルパッケージ機能や画像の埋め込み解除機能がCCで標準搭載されるようになっています。なお、ファイルパッケージ機能や画像の埋め込み解除機能に関しましては、過去のブログでご紹介していますので、イトウ先生のTips note【Illustrator CS6】Illustrator CS6のCreative Cloudメンバー限定機能を参照してみてください。


●文字タッチツール


入力した文字から、特定の1文字のみを選択し、テキストのまま(アウトライン化せずに)拡大・縮小・移動・変形・回転などを行うツールが文字タッチツールです。文字タッチツールを選ぶ行為そのものは、ツールパネルから選択する方法(ショートカットはshift【Shift】+T)と、文字パネル上からも選択できるようになっています。




文字タッチツールは、選択した1つの文字キャラクタのみを操作することが可能で、文字の拡大・縮小・移動・変形・回転を行うことが可能です。




なお、この拡大・縮小・移動・変形・回転は、アピアランスとして見た目を変更しているのではなく、文字パネル上での以下の箇所で数値によって変更したのと同じ扱いになります。また、右上角にあるハンドルをつかんで、文字を正比率で拡大縮小した場合でも、文字サイズを変更、という扱いではなく、元の文字サイズのまま縦比率と横比率を変更、という扱いになります。

・上下の位置:ベースラインシフト
・左右の位置:1つ前にある文字とのカーニング値
・拡大・縮小・変形:縦比率と横比率
・回転:文字回転




あくまでも文字のあらゆる変形を文字パネル上の数値で行うのではなく、感覚的にツールで行うことが可能、という意味合いの新機能です。アピアランスではないことから、変形後のアウトライン化なども、通常のテキストと同様に行うことが可能です。


●エリアテキストとポイントテキストの変換


文字ツールでドラッグし、文字を入れる領域を定義した後で、その枠の中に入れたテキストをエリアテキスト、文字ツールでクリックし、任意の箇所で入力した文字をポイントテキストといいます。
Illustrator CCでは、このエリアテキストとポイントテキストを、バウンディングボックスを使って変更できるようになりました。
バウンディングボックスを表示している状態で、ポイントテキストの文字を選択ツールで選択すると、バウンディングボックスの外に新しいハンドルが表示されるようになりました。このハンドルをダブルクリックすると、そのバウンディングボックスそのものがテキストを入力するエリア(文字を入れる枠)として機能するようになり、逆にエリアテキストの枠を選択している時に、そのハンドルをダブルクリックすると、ポイントテキストに変更することが可能です。




●バウンディングボックスと自由変形ツールの違いが明らかに


CS6までは、バウンディングボックスを表示した状態と、オブジェクトを選択し、自由変形ツールを持った状態が、同じ状態にしか見えませんでした(機能的な違いとしては、自由変形ツールの場合、辺の中心にあるハンドルをつかんで、ドラッグし始めてからcommand【Ctrl】キーを押すとシアー(歪み)の機能がありますが、バウンディングボックスにはその機能がありません)。
Illustrator CCでは、バウンディングボックスと自由変形ツールの違いが明らかになりました。
まず、自由変形ツールを持つと、サブパネルが表示されるようになり、変形の方法を4つのタイプから選択できるようになりました。また、ハンドルの形状が新しくなり、自由変形ツールは白い○に、バウンディングボックスは従来通り四角い□を継承しています。
なお、自由変形ツールでは、シアーの機能を使用する際にcommand【Ctrl】キーを併用する必要がありましたが、FLASH同様、command【Ctrl】キー不要になっています。
なお、表示メニューの「バウンディングボックスを表示」とは、何らかのオブジェクトを選択しており、かつ、選択ツールを持っている時だけ、選択中のオブジェクトの周りに自動的にバウンディングボックスが表示される、というものですが、バウンディングボックスを表示の状態+何らかのオブジェクトが選択してある状態で、かつ、選択ツール以外のツールを選択している時、command【Ctrl】キーを長押しすると、その選択中のオブジェクトの周りに一時的にバウンディングボックスを呼び出すことが可能です(これは以前のIllustratorから可能です)が、バウンディングボックスを表示状態+テキスト選択時+自由変形ツール選択時に、command【Ctrl】キーを押すと、エリアテキストとポイントテキストの切り替えハンドルも表示されるため、自由変形ツールと、バウンディングボックスは別々の機能として動作しているのがわかります。




●画像を使ったブラシ


画像を埋め込みの状態で配置しておき、その画像を選択した状態で、ブラシパネルの新規ブラシボタンから、散布、アート、パターンのいずれかのブラシを新規で作成すると、埋め込み画像のデザインでブラシを作成することが可能になりました。ドラッグした軌跡に画像を配置するようなオペレーションをする場合は、シンボル登録した画像をシンボルスプレーツール等で吹き付けるという表現で可能ではありましたが、ブラシにも画像を登録できるようになったため、より繊細な表現が可能になります。




リンクで貼った画像をブラシとして登録しようとすると以下のアラートを返します。




散布ブラシ等に画像を登録すると、ブラシ形状のデザインにビットマップが表示されているのがわかります。




今回のIllustrator CCの中では、特にテキスト編集に関する新機能が一番多いようです。この他にもTypeKitと呼ばれるクリエイティブクラウドコンポーネントとのフォントの同期を取ることでフォントライブラリとシステムを同期して使用する方法やテキストの高速レンダリング、検索などが充実しています。Illustratorに限らずCC全般の機能として、設定をクラウドで同期することが近日公開で可能になるようですので、そうなるとどこにいても自分の環境設定で作業できる、ということが可能になりそうです。



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■■イトウ先生のTipsNote(実践・新機能コンテンツ)アーカイブ■■


基本トレーニングの受講後に、さらに学習しておきたい内容やTips、新機能を、隔週1回(月2回)で公開しています。


●Macintosh基本操作編(意外と知らない操作も多い!?)
○入力モードや変換のショートカット
○デスクトップで使えるショートカット
○階層やファイルパスの把握に便利な機能

●Illustrator(AI)
○アウトライン化と孤立点の削除について
○データを軽く作る方法について
○シンボルの親子関係について・その1
○編集モード
○シンボルの親子関係について・その2
○カラーパネルの「使えるショートカット」
○カラー一括変換のグローバルスウォッチとは
○配置した画像のすばやい編集方法
○CS5新機能01:すべてのアートボードにペースト
○CS5新機能02:内側描画と背面描画
○CS5新機能03:Web・インタラクション用のデザイン
○CS5新機能04:遠近描画
○CS5新機能05:線パネルと線幅ツール
○AIのテキストのアピアランス
○SVGインタラクティビティ
○CS6の新機能:線へのグラデーションと不透明マスク・矩形以外のパターン図柄登録
○Illustrator CS6のCreative Cloudメンバー限定機能
○Illustrator CCの新機能

●Photoshop(PS)
○消しゴムツールの活用
○ななめの画像をまっすぐにする方法
○自然な合成テクニック・角版
○自然な合成テクニック・切り抜き画像
○画像合成後の便利なショートカット
○調整レイヤー
○レイヤーパネルの不透明度と塗りについて
○不透明度のショートカット
○CS5新機能01:「コンテンツに応じる」機能
○CS5新機能02:絵筆ブラシと混合ブラシ
○CS5新機能03:人の記憶に近い画像・HDRについて
○CS5新機能04:パペットワープ
○CS5新機能05:3Dオブジェクトとアニメーション
○美しいモノクロ画像の作り方
○境界部分をきれいにカラー変更する方法
○Photoshop CS6 特集・その1(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その2(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その3(全3回)
○2つの画像の違いを調べる、差の絶対値
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その1
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その2
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その3
○CSSの読み込み(スウォッチカラー)と、 CSS書き出し(CSSをコピー)について
○条件付きアクション
○Photoshop CCの新機能

●FLASH(FL)
○Illustratorだけでできる、Flashアニメ
○CS5新機能01:IKボーンスプリングでバネアニメ
○CS5新機能02:コードスニペットパネルで簡単ActionScript3.0
○CS5新機能03:パターン描画ツール
○CS5.5新機能01
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その1
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その2

●InDesign(ID)
○CS5新機能01:マルチステートを使った、IDからFlashアニメの作り方
○CS5新機能02:アニメーションパネルとタイミングパネルを使った、IDのモーションプリセット
○CS5新機能03:キャプションの自動作成機能
○CS5新機能04:オブジェクトの間隔と配置
○CS5新機能05:画像一括貼り替え
○CS5.5新機能01:EPUB書き出し
○CS5.5新機能02:アンカー付きオブジェクト
○データ結合(メールマージ)
○CS6の新機能1:レイアウト・リキッドレイアウトと、ePub書き出し
○CS6の新機能2:コンテンツ収集ツール・コンテンツ配置ツール・リンクとして配置
○CS6の新機能3:「HTMLを挿入...」の機能からGoogleMapの読み込みについて


●Dreamweaver(DW)
○CS5新機能01:新しいサイト定義と、CSSスターターレイアウト
○CS5新機能02:HTML5 Pack
○CS5新機能03:スマートフォン検証・CSS3のメディアクエリー
○CS5新機能04:ブラウザ検証便利ツール・Adobe BrowserLabについて
○CS6の新機能1:可変グリッドレイアウト
○CS6の新機能2:jQuery Mobile 1.0 と jQuery Mobile スウォッチ
○CS6の新機能3:CSSトランジション
○CS6の新機能4:HTML5ビデオ
○CS6の新機能5:Webfontsの使い方

●Edge
○Adobe Edge(Preview版)
○Adobe Edge Code(プレビュー版)のご紹介
○Adobe Edge Reflow(プレビュー版)のご紹介

●AfterEffects(AE)
○CS5新機能01:ロトブラシ
○CS5新機能02:新しい便利なショートカット
○CS5 パペットアニメーションと、時間反転キーフレーム
○CS5 ビデオや画像の型抜きについて「トラックマットとステンシルアルファ」
○CS5 動画の動きを捕らえて、他のレイヤーに適用する「モーショントラック」
○CS5.5 ワープスタビライザー
○CS5.5 ブラー・互換・タイムコード
○CS5.5 「シャドウを落とす・受ける」機能
○CS5.5 エクスプレッション・その1
○CS5.5 エクスプレッション・その2
○CS5.5 エクスプレッション・その3
○CS6の新機能1:ベクトルレイヤーからシェイプを生成
○CS6の新機能2:3Dカメラトラック

●FireWorks(FW)
○CS5新機能01:Device Centralと連携した、スマートフォンのプロトタイプ
○CS5新機能02:divのタイル背景の強化
○レイヤーパネル
○CS6の新機能:CSSプロパティパネル・CSSスプライト書き出し・jQuery Mobile テーマ

●その他
○CS5.5:Adobe Audition「サウンドのカットとフェードイン、フェードアウトの設定」
○CS5.5:Adobe Audition「マルチトラックを使ったサウンド操作」