こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今回のブログは、今年最初のブログでご紹介したFlash CCの中から、HTML5 Canvasでサポートされない機能についてご紹介します。
Flashのドキュメントを、HTML5 Canvasと、ActionScript3.0(以降AS3.0)で作成した場合に、使用可能な機能にいろいろな差があります。
一言でいうと、HTML5 Canvasで作成した場合、使用できない機能が多々ある、ということになりますが、これは、Flashで作成したデータをJavaScriptに置き換 えて記述することが難しい機能=JavaScriptでの表現でサポートされない機能、ということになるかと思います。
将来的に、JavaScriptの新しいメソッドの登場や、今後のFlashの機能変化に応じて今後サポートされるようになるかどうかは何とも言えませんが、ただ、データを作成する上で、「この機能を使う場合は、AS3.0で作る必要がある」ということは覚えておくといいかと思います。
それでは、具体的にどのような機能が使用できないのかをご紹介したいと思います。


●線種


HTML5 Canvasドキュメントでは、シェイプ等に設定する線として、実線以外の線種を使用することができません。なお、実線以外の線種を使用したAS3.0のデータを、コマンドメニュー→「既存のAS3ドキュメントを、HTML5ドキュメントに変換」で変換した場合、線幅は維持されますが、線種としてはすべて実線に変換されます。この場合、線のデザインを変更したくない場合には、線を塗り属性に変換しておくことで、線の形状の変えることなく変換できますので、実線以外の線属性は、塗りに変換してから、HTML5Canvasに変換するようにしましょう。



●テキスト


Flash CS6までは、テキストの種類としてクラッシックテキストとTLFテキストとがあり、さらにクラッシックテキストの中に、ダイナミックテキスト、静止テキスト、テキスト入力の3種類がありました。
Flash CCでは、まず、従来のTLFテキストはCCから無くなり、クラッシックテキストのみとなりました。そのため、HTML5 Canvasで作成しても、AS3.0で作成しても、クラッシックテキストにするかTLFテキストにするか、という選択肢(プルダウンメニュー)そのものも無くなっており、最初からクラッシックテキストのみ、ということになります。
このうち、HTML5 Canvasドキュメントでは、ダイナミックテキストのみ対応します。ダイナミックテキストとは、そのまんまですが、「ダイナミックに変更できるテキスト」の意味で、株価や気温の数値など、動的に変更するテキストに使用するものです。AS3.0ではダイナミックテキスト、静止テキスト、テキスト入力のすべてに対応します。なお、AS3.0のデータをHTML5Canvasに変換した際、静止テキストとテキスト入力は、ダイナミックテキストに変換されます。また、埋め込み、文字間隔、自動カーニング、アンチエイリアスなどを使用していた場合はすべて削除(文字間隔は0になる)されます。
また、ダイナミックテキストでは複数行(エリアテキスト)をサポートしないことから、静止テキストで作成した複数行のテキストは1行に変換されます。



●ビデオ・サウンド


ビデオも、HTML5Canvasでは使用することができません。HTML5Canvasにビデオそのものを配置しようとすると、以下のアラートではじかれます。



また、AS3.0で、flv形式のビデオをステージに配置しておき、HTML5Canvasに変換すると、何も表示されない空のステージになります。ビデオをシンボルに変換しておいた場合は、シンボルの基準位置を表すマーカーのみ表示され、映像部分は変換できません。なお、通常のシェイプ等で作成したシンボルはHTML5Canvas変換後も、そのまま変換可能です。



なお、サウンドデータは、MP3とWAVのみサポートされ、フェードイン・フェードアウトなどの効果は削除されます。


●3D


3D回転ツールと、3D移動ツールもHTML5Canvasでは使用できません(使おうとしてもツールそのものがアクティブになりません)。なお、AS3.0でこれらを使用したデータをHTML5Canvasに変換すると以下のようになります。





●ブレンド(描画モード)及びフィルター


シンボルに設定したブレンドの機能は、加算をのぞいて全て削除されます。また、フィルター機能は、「ぼかし」と「カラー調整」は移行できますが、その他のフィルターは全部または一部が削除されます。



AS3.0でデータを作成するのに比べ、さまざまな制約があるHTML5 Canvasですが、いずれにしても、HTML5のcanvas要素で使用するJavaScriptのソースを作成するのに、Flashを使わない手は無いため、この機能の差を理解し、使用できる機能の範囲で作成すれば、デバイス問わずに1つのソースでアニメーションを提供できる、ということになります。

なお、このHTML5 Canvasに関する機能の使用制限に関する詳細は、Flashのヘルプページで参照可能ですので、ぜひ1度のぞいてみてください。

・サポートされない機能(HTML5 Canvas)

http://helpx.adobe.com/jp/flash/kb/cq12102212.html






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○CS5新機能05:3Dオブジェクトとアニメーション
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○境界部分をきれいにカラー変更する方法
○Photoshop CS6 特集・その1(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その2(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その3(全3回)
○2つの画像の違いを調べる、差の絶対値
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その1
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その2
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その3
○CSSの読み込み(スウォッチカラー)と、 CSS書き出し(CSSをコピー)について
○条件付きアクション
○Photoshop CCの新機能
○Photoshop CCの新機能:Generator(ジェネレーター)
○PhotoshopをJavaScriptで操作するAdobe Extendscript Toolkit CC
○新しいスクリプトパターンと、リンクを配置について

●FLASH(FL)
○Illustratorだけでできる、Flashアニメ
○CS5新機能01:IKボーンスプリングでバネアニメ
○CS5新機能02:コードスニペットパネルで簡単ActionScript3.0
○CS5新機能03:パターン描画ツール
○CS5.5新機能01
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その1
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その2
○Flash CC:Toolkit for CreateJSに代わる、新しいHTML5書き出し
○Flash CC:HTML5 Canvasでサポートされない機能


●InDesign(ID)
○CS5新機能01:マルチステートを使った、IDからFlashアニメの作り方
○CS5新機能02:アニメーションパネルとタイミングパネルを使った、IDのモーションプリセット
○CS5新機能03:キャプションの自動作成機能
○CS5新機能04:オブジェクトの間隔と配置
○CS5新機能05:画像一括貼り替え
○CS5.5新機能01:EPUB書き出し
○CS5.5新機能02:アンカー付きオブジェクト
○データ結合(メールマージ)
○CS6の新機能1:レイアウト・リキッドレイアウトと、ePub書き出し
○CS6の新機能2:コンテンツ収集ツール・コンテンツ配置ツール・リンクとして配置
○CS6の新機能3:「HTMLを挿入...」の機能からGoogleMapの読み込みについて
○InDesign CCの新機能:QRコードを生成
○InDesign CC :タグを割り当て

●Dreamweaver(DW)
○CS5新機能01:新しいサイト定義と、CSSスターターレイアウト
○CS5新機能02:HTML5 Pack
○CS5新機能03:スマートフォン検証・CSS3のメディアクエリー
○CS5新機能04:ブラウザ検証便利ツール・Adobe BrowserLabについて
○CS6の新機能1:可変グリッドレイアウト
○CS6の新機能2:jQuery Mobile 1.0 と jQuery Mobile スウォッチ
○CS6の新機能3:CSSトランジション
○CS6の新機能4:HTML5ビデオ
○CS6の新機能5:Webfontsの使い方
○Dreamweaver CCの新機能:jQuery UI
○Dreamweaver CCとCS6での、CSSの作り方の違い

●Edge
○Adobe Edge(Preview版)
○Adobe Edge Code(プレビュー版)のご紹介
○Adobe Edge Reflow(プレビュー版)のご紹介

●AfterEffects(AE)
○CS5新機能01:ロトブラシ
○CS5新機能02:新しい便利なショートカット
○CS5 パペットアニメーションと、時間反転キーフレーム
○CS5 ビデオや画像の型抜きについて「トラックマットとステンシルアルファ」
○CS5 動画の動きを捕らえて、他のレイヤーに適用する「モーショントラック」
○CS5.5 ワープスタビライザー
○CS5.5 ブラー・互換・タイムコード
○CS5.5 「シャドウを落とす・受ける」機能
○CS5.5 エクスプレッション・その1
○CS5.5 エクスプレッション・その2
○CS5.5 エクスプレッション・その3
○CS6の新機能1:ベクトルレイヤーからシェイプを生成
○CS6の新機能2:3Dカメラトラック
○AfterEffects CCの新機能:ワープスタビライザーVFX
○AfterEffects CC・レンダリングの変更点
○AfterEffects CCの新機能:マスクをトラック
○AfterEffects CCの新機能:ピクセルモーションブラー

●FireWorks(FW)
○CS5新機能01:Device Centralと連携した、スマートフォンのプロトタイプ
○CS5新機能02:divのタイル背景の強化
○レイヤーパネル
○CS6の新機能:CSSプロパティパネル・CSSスプライト書き出し・jQuery Mobile テーマ

●その他
○CS5.5:Adobe Audition「サウンドのカットとフェードイン、フェードアウトの設定」
○CS5.5:Adobe Audition「マルチトラックを使ったサウンド操作」