こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今回のブログは、InDesign CC 2014の新機能から「元のレイヤーに戻してグループ解除」をご紹介します。
この機能は、待望といえば待望という機能かもしれませんが、他のアプリケーションにも搭載されるとうれしい機能でもありますので、ブログで取り上げてみたいと思います。
機能的には名前の通りの機能で、グループ化したオブジェクトをグループ解除したときに、それぞれのオブジェクトを元々そのオブジェクトが存在したレイヤーに戻す、という機能ですが、レイヤーを記憶してペーストの機能と組み合わせて使用すると、各オブジェクトの管理とレイヤーの管理を同時に行えるため、データ制作に役立つ機能かと思います。


●さっそくやってみよう!


InDesign上のデータを作成する際、目的に応じてレイヤーを分けて制作することも多いかと思います。例えば、各ドキュメントごとに異なる画像とテキストをレイヤーで分けて管理したり、またテンプレート的に使用する柱やノンブルなどは、マスターオブジェクトとして別のレイヤーにしたり、という形です。
このとき、別々のレイヤーに存在するオブジェクト同士を選択してグループ化すると、グループ化した後のオブジェクトは、それらのオブジェクトの最上位階層にあるレイヤーに統合されます。




これまでは、これらをグループを解除すると、グループ解除したオブジェクトはそのまま最上位レイヤーの中に存在してしまい、グループ化してしまったためにレイヤーで管理していた意味がなくなる、という状態でした。
InDesign CC 2014の2015年2月リリース版より、「元のレイヤーに戻してグループ解除」という機能が追加され、この機能がデフォルトでONになりました。この機能は、レイヤーパネルのパネルメニューより確認できます。




そのため、異なるレイヤーに存在していたオブジェクトをグループした後、グループ解除しても、それぞれのオブジェクトは元々存在したレイヤーに対してグループ解除されるようになりました。


●ドキュメントをまたぐ場合


InDesignには以前より、「レイヤーを記憶してペースト」という機能があります。
この機能も名前通りの機能ですが、コピーしたオブジェクトをペーストする際、この機能がONになっているとそのオブジェクトが存在したレイヤー内にペーストする機能で、たとえペースト先として他のレイヤーを選択してペーストした場合でも、元々存在したレイヤーに対してペーストされ、また、同じレイヤーが存在しない場合(他のドキュメントに対してペーストする等)は、そのオブジェクトが存在したレイヤーを新規で作成してペーストする、という機能です。




今回の「元のレイヤーに戻してグループ解除」の機能と、「レイヤーを記憶してペースト」を併用する場合ですが、単にグループ化したオブジェクトを、他のドキュメントにペーストした後グループ解除しても、レイヤー構造は継承しません。




コピーペースト時に、他のドキュメントにレイヤー構造を継承したい場合は、グループ化する前のオブジェクトを「レイヤーを記憶してペースト」がONになっている「他のドキュメントに」先にペーストしてしまい、レイヤー構造を先に作っておく必要があります。その後であれば、グループ化後に「元のレイヤーに戻してグループ解除」することで、この機能が働きます。

なお、この関係性は、ライブラリを経由した場合も同様になります。レイヤー構造を他のドキュメントにも移行した場合は、ライブラリにオブジェクトを登録する際に、「グループ化せずに」レイヤーの異なるオブジェクトをまとめて選択したままライブラリに登録し、「レイヤーを記憶してペースト」がONになっている状態でライブラリからドロップして、レイヤー構造を作成することを先に行っておきます。

Illustratorにもこれと同様の機能で、「コピー元のレイヤーにペースト」という機能があり、また、ネストレイヤーというレイヤー構造はInDesignと同じものがあるため、今後この「元のレイヤーに戻してグループ解除」という機能はIllustratorにも搭載されるかもしれませんが、いずれにしてもこの機能のおかげで、「レイヤー構造を崩さずにグループ化とグループ解除が可能になった」という点では非常にメリットがあると思いますので、ぜひCC 2014をお使いの方は最新版にアップデートして使ってみてください。





InDesign CC 2014の使い方をもっと詳しく知りたい方は
InDesign CC の使い方・基本トレーニングの受講がオススメです!
▼InDesign CC の使い方・基本トレーニング





イトウ先生が、Twitterを始めました!
みなさんもぜひ、フォローしてくださいね!

http://twitter.com/itoh_sensei




■■イトウ先生のTipsNote(実践・新機能コンテンツ)アーカイブ■■


基本トレーニングの受講後に、さらに学習しておきたい内容やTips、新機能を、隔週1回(月2回)で公開しています。


●Macintosh基本操作編(意外と知らない操作も多い!?)
○入力モードや変換のショートカット
○デスクトップで使えるショートカット
○階層やファイルパスの把握に便利な機能

●Illustrator(AI)
○アウトライン化と孤立点の削除について
○データを軽く作る方法について
○シンボルの親子関係について・その1
○編集モード
○シンボルの親子関係について・その2
○カラーパネルの「使えるショートカット」
○カラー一括変換のグローバルスウォッチとは
○配置した画像のすばやい編集方法
○CS5新機能01:すべてのアートボードにペースト
○CS5新機能02:内側描画と背面描画
○CS5新機能03:Web・インタラクション用のデザイン
○CS5新機能04:遠近描画
○CS5新機能05:線パネルと線幅ツール
○AIのテキストのアピアランス
○SVGインタラクティビティ
○CS6の新機能:線へのグラデーションと不透明マスク・矩形以外のパターン図柄登録
○Illustrator CS6のCreative Cloudメンバー限定機能
○Illustrator CCの新機能
○Illustrator CCの新機能:CSSプロパティ
○IllustratorCC_R1での便利な新機能
○AI、PS、IDなどで使える音声入力
○SVGのレスポンシブ機能
○Illustrator CC 2014:連結ツール

●Photoshop(PS)
○消しゴムツールの活用
○ななめの画像をまっすぐにする方法
○自然な合成テクニック・角版
○自然な合成テクニック・切り抜き画像
○画像合成後の便利なショートカット
○調整レイヤー
○レイヤーパネルの不透明度と塗りについて
○不透明度のショートカット
○CS5新機能01:「コンテンツに応じる」機能
○CS5新機能02:絵筆ブラシと混合ブラシ
○CS5新機能03:人の記憶に近い画像・HDRについて
○CS5新機能04:パペットワープ
○CS5新機能05:3Dオブジェクトとアニメーション
○美しいモノクロ画像の作り方
○境界部分をきれいにカラー変更する方法
○Photoshop CS6 特集・その1(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その2(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その3(全3回)
○2つの画像の違いを調べる、差の絶対値
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その1
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その2
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その3
○CSSの読み込み(スウォッチカラー)と、 CSS書き出し(CSSをコピー)について
○条件付きアクション
○Photoshop CCの新機能
○Photoshop CCの新機能:Generator(ジェネレーター)
○PhotoshopをJavaScriptで操作するAdobe Extendscript Toolkit CC
○新しいスクリプトパターンと、リンクを配置について
○変数
○Photoshop CC 2014:「配置」と「パッケージ化」
○Photoshop CC 2014:焦点選択と測定ガイド
○Photoshop CC 2014:3Dプリント
○Photoshop CC 2014:CameraRaw 8.7
○Photoshop CC 2014:シェイプから新規ガイドを作成と、新規ガイドレイアウトを作成
○Photoshop CC 2014:PhotoshopとAfterEffectsで使える、カラールックアップテーブルの書き出し

●FLASH(FL)
○Illustratorだけでできる、Flashアニメ
○CS5新機能01:IKボーンスプリングでバネアニメ
○CS5新機能02:コードスニペットパネルで簡単ActionScript3.0
○CS5新機能03:パターン描画ツール
○CS5.5新機能01
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その1
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その2
○Flash CC:Toolkit for CreateJSに代わる、新しいHTML5書き出し
○Flash CC:HTML5 Canvasでサポートされない機能
○Flash CC 2014:線幅ツールとSVG書き出し
○Flash CC 2014:アニメーションガイド

●InDesign(ID)
○CS5新機能01:マルチステートを使った、IDからFlashアニメの作り方
○CS5新機能02:アニメーションパネルとタイミングパネルを使った、IDのモーションプリセット
○CS5新機能03:キャプションの自動作成機能
○CS5新機能04:オブジェクトの間隔と配置
○CS5新機能05:画像一括貼り替え
○CS5.5新機能01:EPUB書き出し
○CS5.5新機能02:アンカー付きオブジェクト
○データ結合(メールマージ)
○CS6の新機能1:レイアウト・リキッドレイアウトと、ePub書き出し
○CS6の新機能2:コンテンツ収集ツール・コンテンツ配置ツール・リンクとして配置
○CS6の新機能3:「HTMLを挿入...」の機能からGoogleMapの読み込みについて
○InDesign CCの新機能:QRコードを生成
○InDesign CC :タグを割り当て
○InDesign CC :効率化されたハイパーリンク
○InDesign CC :スクリプト
○InDesign CC 2014 :カラーハーモニーを抽出する、カラーテーマツール
○InDesign CC 2014 :元のレイヤーに戻してグループ解除

●Dreamweaver(DW)
○CS5新機能01:新しいサイト定義と、CSSスターターレイアウト
○CS5新機能02:HTML5 Pack
○CS5新機能03:スマートフォン検証・CSS3のメディアクエリー
○CS5新機能04:ブラウザ検証便利ツール・Adobe BrowserLabについて
○CS6の新機能1:可変グリッドレイアウト
○CS6の新機能2:jQuery Mobile 1.0 と jQuery Mobile スウォッチ
○CS6の新機能3:CSSトランジション
○CS6の新機能4:HTML5ビデオ
○CS6の新機能5:Webfontsの使い方
○Dreamweaver CCの新機能:jQuery UI
○Dreamweaver CCとCS6での、CSSの作り方の違い
○Dreamweaver CC:新しいビヘイビア
○Dreamweaver CC 2014:新しいライブビューとエレメントクイックビュー

●Edge
○Adobe Edge(Preview版)
○Adobe Edge Code(プレビュー版)のご紹介
○Adobe Edge Reflow(プレビュー版)のご紹介

●AfterEffects(AE)
○CS5新機能01:ロトブラシ
○CS5新機能02:新しい便利なショートカット
○CS5 パペットアニメーションと、時間反転キーフレーム
○CS5 ビデオや画像の型抜きについて「トラックマットとステンシルアルファ」
○CS5 動画の動きを捕らえて、他のレイヤーに適用する「モーショントラック」
○CS5.5 ワープスタビライザー
○CS5.5 ブラー・互換・タイムコード
○CS5.5 「シャドウを落とす・受ける」機能
○CS5.5 エクスプレッション・その1
○CS5.5 エクスプレッション・その2
○CS5.5 エクスプレッション・その3
○CS6の新機能1:ベクトルレイヤーからシェイプを生成
○CS6の新機能2:3Dカメラトラック
○AfterEffects CCの新機能:ワープスタビライザーVFX
○AfterEffects CC・レンダリングの変更点
○AfterEffects CCの新機能:マスクをトラック
○AfterEffects CCの新機能:ピクセルモーションブラー
○AfterEffects CCエッジを調整ツール
○AfterEffects CC モーションスケッチ
○AfterEffects CC 2014:HTML5パネルSDK(その1)
○AfterEffects CC 2014:HTML5パネルSDK(その2)
○AfterEffects CC 2014:4KビデオのYouTubeへのアップロード
○AfterEffects CC 2014:相対的なプロパティリンクと一緒にコピー
○AfterEffects CC 2014:モーフィング
○AfterEffects CC 2014:画像やビデオ等からカラーを抽出し、他のレイヤーに適用するsampleImageメソッド
○AfterEffects CC 2014:監視フォルダーの使い方

●FireWorks(FW)
○CS5新機能01:Device Centralと連携した、スマートフォンのプロトタイプ
○CS5新機能02:divのタイル背景の強化
○レイヤーパネル
○CS6の新機能:CSSプロパティパネル・CSSスプライト書き出し・jQuery Mobile テーマ

●その他
○CS5.5:Adobe Audition「サウンドのカットとフェードイン、フェードアウトの設定」
○CS5.5:Adobe Audition「マルチトラックを使ったサウンド操作」