こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今週は、Flash CC 2015の新機能の中から、4バージョンぶりに復活した「ボーンツール」をご紹介します。
ボーンツールは、Flash CS 5.5を最後に一度Flashから無くなったツールでしたが、CC2015でなんと復活を果たしました。一度無くなったツールが復活する、ということ自体めずらしいことですが、Flashは文字関係の機能や環境もバージョンによってかなり異なることから、もしかすると今後もこういったことがあるのかもしれませんね。
なお、今回のボーンツールはHTML5Canvasドキュメントでも使用可能になっているため、作成したファイルはJavaScriptに書き出し、スマートフォンやタブレットでも表示することが可能になっています。
また、CC2015では、ボーンツールを使用して作成した過去のバージョンのflaファイルを、今回のCC2015で開き直し、HTML5canvasドキュメントに変換して、JavaScriptで書き出せるようになりました。
これで、ボーンを使用した過去のドキュメントを、SWFとしてではなくJavaScriptとして活用していけるようになりました。


●さっそくやってみよう!


数年前のブログでCS5.5のボーンスプリングについてご紹介したことがありましたが、このボーンツール自体がFlashから削除されて久しいことから、今回はボーンツールそのものの使い方をご紹介したいと思います。
まず、ボーンツールは、シェイプやシンボルにボーン(骨)を入れ、ボーンに対してキーフレームを設定して動かすことができるもので、シェイプにボーンを入れると、シェイプをしなやかに動かすことができ、シンボルにボーンを入れることで関節アニメーションを作成することが可能になります。


●シェイプにボーンを入れる


シェイプにボーンを入れる場合は、任員のシェイプを作成し、ボーンツールでシェイプ内に任意の骨を入れていきます。シェイプの途中までボーンを入れると、その箇所が関節のように機能するようになります。





ボーンツールでシェイプに骨を設定すると、自動的にアーマチュアレイヤーが生成されます。任意の時間までフレームを入れ、フレームの上で右クリックして、ポーズを挿入を選択すると、プロパティキーフレームが定義されます。





ポーズを挿入した後、選択ツールでシェイプに設定したボーンの端をドラッグすると、アニメーションが出来上がります。




例えば、テキストをシェイプに分解し、それぞれの文字キャラクタを別々のレイヤーに振り分け、それぞれにボーンを設定すると、以下のようになります。以下は、HTML5canvasで作成したもので、SWFではなく、JavaScriptになっています。




●シンボルにボーンを入れる


シンボルにボーンを設定する場合は、基本的に1つ1つのシンボルに対してボーンを設定します。シンボルとシンボルのつなぎに関節になるようなシンボルを別途作成すると、可動部分が滑らかになります。最初のシンボルから、関節部分となるシンボルまでボーンツールでドラッグし、その関節部分から、次のシンボルの端までドラッグし、骨を入れます。
なお、最初に骨を設定したオブジェクトがシンボルの場合、関節部分をシェイプにすることはできません。関節部分も別のシンボルとして登録しておきます。





以下は、シンボルにボーンを設定してJavaScriptで書き出したものです。




●CS4~5.5で作成したボーンのデータを開き、JavaScriptで書き出す


CS4~CS5.5までの、過去バージョンで作成したflaファイルにボーンを設定していた場合、CC2015で開くと過去に作成したときとそのままの状態で開くことが可能ですので、過去バージョンのボーンツールとも互換がとれています。
また、CS4~5.5までのファイルは基本的にswfでの書き出しでしたので、HTML5のcanvas要素内で使用するJavaScriptに書き出すことはできませんでしたが、当時作成したActionScript3.0のデータを、CC2015で開いてHTML5canvasドキュメントに変換し、JavaScriptで書き出す、ということも可能になりました。
以下のデータは、CS5でボーンを使用したデータをCC2015で開いたところです。なおこのファイルはActionScript3.0ドキュメントで作成してあります。




CC2014までのメニューコマンドで、コマンドメニュー内に「AS3ドキュメント形式から、HTML5canvasに変換」というメニューがありましたが、CC2015ではこのメニューがすっきりと「他のドキュメント形式に変換」になり、このメニューからHTML5canvasやWebGLなどへのドキュメントに変換することが可能になりました。




以下は、CS5で作成したドキュメントを、CC2015でHTML5canvasドキュメントに変更し、JavaScriptで書き出したものです(テキストだけ部分的に再入力しています)。ボーンスプリングのアニメーションもみごとにJavaScriptで書き出せていることがわかると思います。




ボーンツールそのものの使い方は、一度このツールが無くなる前の使い方と同じように使うことが可能ですので、過去バージョンでボーンを使用したことがある方は違和感無く使うことが可能かと思います。なんといっても最大のメリットは、CC2015を使うことで、ボーンの機能をJavaScriptで書き出せる、という部分になるかと思いますので、皆さんもぜひ使ってみてください。



Flash Professional CCの使い方をもっと詳しく知りたい方は
Flash Professional CCの使い方・基本トレーニングの受講がオススメです!
▼Flash Professional CCの使い方・基本トレーニング




イトウ先生が、Twitterを始めました!
みなさんもぜひ、フォローしてくださいね!

http://twitter.com/itoh_sensei




■■イトウ先生のTipsNote(実践・新機能コンテンツ)アーカイブ■■


基本トレーニングの受講後に、さらに学習しておきたい内容やTips、新機能を、隔週1回(月2回)で公開しています。


●Macintosh基本操作編(意外と知らない操作も多い!?)
○入力モードや変換のショートカット
○デスクトップで使えるショートカット
○階層やファイルパスの把握に便利な機能

●Illustrator(AI)
○アウトライン化と孤立点の削除について
○データを軽く作る方法について
○シンボルの親子関係について・その1
○編集モード
○シンボルの親子関係について・その2
○カラーパネルの「使えるショートカット」
○カラー一括変換のグローバルスウォッチとは
○配置した画像のすばやい編集方法
○CS5新機能01:すべてのアートボードにペースト
○CS5新機能02:内側描画と背面描画
○CS5新機能03:Web・インタラクション用のデザイン
○CS5新機能04:遠近描画
○CS5新機能05:線パネルと線幅ツール
○AIのテキストのアピアランス
○SVGインタラクティビティ
○CS6の新機能:線へのグラデーションと不透明マスク・矩形以外のパターン図柄登録
○Illustrator CS6のCreative Cloudメンバー限定機能
○Illustrator CCの新機能
○Illustrator CCの新機能:CSSプロパティ
○IllustratorCC_R1での便利な新機能
○AI、PS、IDなどで使える音声入力
○SVGのレスポンシブ機能
○Illustrator CC 2014:連結ツール
○Illustrator CC 2014:曲線ツール
○Illustrator CC 2014:モザイクスケッチと画像トレースの違い

●Photoshop(PS)
○消しゴムツールの活用
○ななめの画像をまっすぐにする方法
○自然な合成テクニック・角版
○自然な合成テクニック・切り抜き画像
○画像合成後の便利なショートカット
○調整レイヤー
○レイヤーパネルの不透明度と塗りについて
○不透明度のショートカット
○CS5新機能01:「コンテンツに応じる」機能
○CS5新機能02:絵筆ブラシと混合ブラシ
○CS5新機能03:人の記憶に近い画像・HDRについて
○CS5新機能04:パペットワープ
○CS5新機能05:3Dオブジェクトとアニメーション
○美しいモノクロ画像の作り方
○境界部分をきれいにカラー変更する方法
○Photoshop CS6 特集・その1(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その2(全3回)
○Photoshop CS6 特集・その3(全3回)
○2つの画像の違いを調べる、差の絶対値
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その1
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その2
○Photoshop CS6だけで作るビデオ・その3
○CSSの読み込み(スウォッチカラー)と、 CSS書き出し(CSSをコピー)について
○条件付きアクション
○Photoshop CCの新機能
○Photoshop CCの新機能:Generator(ジェネレーター)
○PhotoshopをJavaScriptで操作するAdobe Extendscript Toolkit CC
○新しいスクリプトパターンと、リンクを配置について
○変数
○Photoshop CC 2014:「配置」と「パッケージ化」
○Photoshop CC 2014:焦点選択と測定ガイド
○Photoshop CC 2014:3Dプリント
○Photoshop CC 2014:CameraRaw 8.7
○Photoshop CC 2014:シェイプから新規ガイドを作成と、新規ガイドレイアウトを作成
○Photoshop CC 2014:PhotoshopとAfterEffectsで使える、カラールックアップテーブルの書き出し
○Photoshop CC 2015:アートボード

●FLASH(FL)
○Illustratorだけでできる、Flashアニメ
○CS5新機能01:IKボーンスプリングでバネアニメ
○CS5新機能02:コードスニペットパネルで簡単ActionScript3.0
○CS5新機能03:パターン描画ツール
○CS5.5新機能01
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その1
○CS6の新機能01:Toolkit for Create JS・その2
○Flash CC:Toolkit for CreateJSに代わる、新しいHTML5書き出し
○Flash CC:HTML5 Canvasでサポートされない機能
○Flash CC 2014:線幅ツールとSVG書き出し
○Flash CC 2014:アニメーションガイド
○Flash CC 2014:オーディオを分割
○Flash CC 2015:復活したボーンツール

●InDesign(ID)
○CS5新機能01:マルチステートを使った、IDからFlashアニメの作り方
○CS5新機能02:アニメーションパネルとタイミングパネルを使った、IDのモーションプリセット
○CS5新機能03:キャプションの自動作成機能
○CS5新機能04:オブジェクトの間隔と配置
○CS5新機能05:画像一括貼り替え
○CS5.5新機能01:EPUB書き出し
○CS5.5新機能02:アンカー付きオブジェクト
○データ結合(メールマージ)
○CS6の新機能1:レイアウト・リキッドレイアウトと、ePub書き出し
○CS6の新機能2:コンテンツ収集ツール・コンテンツ配置ツール・リンクとして配置
○CS6の新機能3:「HTMLを挿入...」の機能からGoogleMapの読み込みについて
○InDesign CCの新機能:QRコードを生成
○InDesign CC :タグを割り当て
○InDesign CC :効率化されたハイパーリンク
○InDesign CC :スクリプト
○InDesign CC 2014 :カラーハーモニーを抽出する、カラーテーマツール
○InDesign CC 2014 :元のレイヤーに戻してグループ解除
○InDesign CC 2015 :段落の背景色

●Dreamweaver(DW)
○CS5新機能01:新しいサイト定義と、CSSスターターレイアウト
○CS5新機能02:HTML5 Pack
○CS5新機能03:スマートフォン検証・CSS3のメディアクエリー
○CS5新機能04:ブラウザ検証便利ツール・Adobe BrowserLabについて
○CS6の新機能1:可変グリッドレイアウト
○CS6の新機能2:jQuery Mobile 1.0 と jQuery Mobile スウォッチ
○CS6の新機能3:CSSトランジション
○CS6の新機能4:HTML5ビデオ
○CS6の新機能5:Webfontsの使い方
○Dreamweaver CCの新機能:jQuery UI
○Dreamweaver CCとCS6での、CSSの作り方の違い
○Dreamweaver CC:新しいビヘイビア
○Dreamweaver CC 2014:新しいライブビューとエレメントクイックビュー

●Edge
○Adobe Edge(Preview版)
○Adobe Edge Code(プレビュー版)のご紹介
○Adobe Edge Reflow(プレビュー版)のご紹介

●AfterEffects(AE)
○CS5新機能01:ロトブラシ
○CS5新機能02:新しい便利なショートカット
○CS5 パペットアニメーションと、時間反転キーフレーム
○CS5 ビデオや画像の型抜きについて「トラックマットとステンシルアルファ」
○CS5 動画の動きを捕らえて、他のレイヤーに適用する「モーショントラック」
○CS5.5 ワープスタビライザー
○CS5.5 ブラー・互換・タイムコード
○CS5.5 「シャドウを落とす・受ける」機能
○CS5.5 エクスプレッション・その1
○CS5.5 エクスプレッション・その2
○CS5.5 エクスプレッション・その3
○CS6の新機能1:ベクトルレイヤーからシェイプを生成
○CS6の新機能2:3Dカメラトラック
○AfterEffects CCの新機能:ワープスタビライザーVFX
○AfterEffects CC・レンダリングの変更点
○AfterEffects CCの新機能:マスクをトラック
○AfterEffects CCの新機能:ピクセルモーションブラー
○AfterEffects CCエッジを調整ツール
○AfterEffects CC モーションスケッチ
○AfterEffects CC 2014:HTML5パネルSDK(その1)
○AfterEffects CC 2014:HTML5パネルSDK(その2)
○AfterEffects CC 2014:4KビデオのYouTubeへのアップロード
○AfterEffects CC 2014:相対的なプロパティリンクと一緒にコピー
○AfterEffects CC 2014:モーフィング
○AfterEffects CC 2014:画像やビデオ等からカラーを抽出し、他のレイヤーに適用するsampleImageメソッド
○AfterEffects CC 2014:監視フォルダーの使い方
○AfterEffects CC 2014:カラープロファイルの使い方

●FireWorks(FW)
○CS5新機能01:Device Centralと連携した、スマートフォンのプロトタイプ
○CS5新機能02:divのタイル背景の強化
○レイヤーパネル
○CS6の新機能:CSSプロパティパネル・CSSスプライト書き出し・jQuery Mobile テーマ

●その他
○CS5.5:Adobe Audition「サウンドのカットとフェードイン、フェードアウトの設定」
○CS5.5:Adobe Audition「マルチトラックを使ったサウンド操作」