ロートレック・コネクション


愛すべき画家をめぐる物語

モーリス・ドニ
《ランソン夫人と猫》
1892年頃
油彩・キャンヴァス
モーリス・ドニ美術館
Centre de documentation,
Musée/Jardin Maurice Denis

 世紀末のモンマルトルを舞台に活躍した異才の画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)は、36年という短い生涯のなかで、多彩な画家たちとの交流を通し、独自の作風を確立していきました。

 モンマルトルの画塾でのベルナールやゴッホとの出会い、敬愛するドガとの交流、年上の画家マネへの憧れ、そしてポスター制作においてはシェレやスタンランらと刺激を受け合い、さらにはボナールなどナビ派の画家とも親交を結んでいます。



 本展覧会は画家ロートレックの出身地、南仏アルビのトゥールーズ=ロートレック美術館館長の企画・構成により、国内外のロートレック作品と、交流のあった画家たちの作品を併せて紹介することで、世紀末のパリを駆け抜けた画家、ロートレックの世界を展観します。




作 者 紹 介


 19世紀末のパリを駆け抜けた天才画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。

 南仏アルビで1000年以上の歴史ある貴族の家に生まれ、生まれつき虚弱な体質から、少年時代の骨折がもとで両脚の成長が止まるという不幸に見舞われます。

 幼少時代から素描の才能を示していたロートレックは画家になることを決意し、大衆文化に花開いた「美しき時代ベル・エポック」のパリへ。なかでも彼が住み着いたモンマルトルは、「ムーラン・ルージュ」をはじめとするダンスホール、カフェ・コンセールやキャバレーなどの娯楽施設が立ち並び、多くの市民や観光客でにぎわう歓楽街として栄えていました。

 そこでロートレックは、ダンスホールや劇場、娼館などに入り浸り、歓楽の世界に生きる人々の華やかな姿や悲哀を描き数々の傑作を残しました。その大胆で斬新な画面構成によるオリジナリティあふれる作品は、当時の画家たちに大きな影響を与え、また同時に、同時代を生きたマネ、ドガ、ゴッホ、ゴーギャン、ヴュイヤール、そしてボナールらとの交友が、ロートレック独自の作風を作り上げていきました。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《マルセル》
1894年 油彩・厚紙
トゥールーズ=ロートレック美術館
all rights reserved: Musée Toulouse-Lautrec, Albi-Tarn-France



■ 展覧会概要



会場 Bunkamura ザ・ミュージアム
会期 2009年11月10日(火)~12月23日(水・祝)
※開催期間中無休
開館時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
入場料 一般:1,400円(1,200円)、大学・高校生:1,000円(800円)
中学・小学生:700円(500円)
*( )内は20名様以上の前売・団体料金
問い合わせ先 Bunkamura ザ・ミュージアム
電話 03-3477-9413

テオフィル=アレクサンドル・スタンラン
《シャ・ノワール巡業公演》
1896年
リトグラフ 川崎市市民ミュージアム




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