内容
ステップ・バイ・ステップのチュートリアルから開発のヒントまで、
さまざまなトピックがつまった“オモチャ箱”をどうぞ!
より実践的なサンプルベースのiPhoneアプリ開発の解説書がいよいよ登場しました。
注目のデベロッパーが自身のサンプル(この本のために新規作成したアプリやこれまでに発表しているアプリ)をもとに、iPhoneアプリのデザインや開発のヒント、そして実際の開発テクニックを解説しています。
ちょっと例に挙げると…。
徳井直生が手がけたNビル.appを元にOpneCVを使ったARアプリの技術的なヒントを、岡村浩志がP2P通信によるコミュニケーションの可能性を追求したアプリの開発を、笠谷真也がカメラを使った音のエフェクターを、青木太臣がcocos2dのチュートリアルを、瀬尾浩二郎がARアプリCakeCutterLiteの実装を解説…。もちろん他にも、深津貴之によるTiltShift Generatorのメイキングであったり、大宮聡之がCSS+HTML+JavaScriptによるWebアプリ開発をじっくり解説しているかと思えば、宮川義之がcocos2dを使ってゲームをどう作っていけばいいのかをわかりやすく解説しています。そして、バスケがテーブルビューを熱く解説する。といった、とにかく盛りだくさんの中身になっています!!
iPhone SDK/Objective-Cのプログラミングをすでに始められている方を対象にしています(まだちょっと心もとないという方は、たとえば『ユメみるiPhone』のような、より基礎的な本を手元に置いて併読されることをお勧めします!)が、すでに経験を積まれているベテランの方にもアイデアを膨らませる際の参考になるはすです。ぜひ、この本から彼らのテクニックやアイデアを盗んでください。
SAMPLE 2-02
Nビル.app―OpenCVを使ったリアルタイムの画像処理(徳井直生)
本節では著者が2009年12月に取り組んだプロジェクト、iPhone「Nビル.app」を紹介します。このプロジェクトは都市における情報表現の新しいかたちを模索したものです。技術的には、OpenCVを使ったリアルタイムの画像処理とAR(Augmented Reality、拡張現実)的な表現に挑戦しています。ここでは、プロジェクトの背景やコンセプトを紹介するとともに、OpenCVを使う上での技術的なトピックにもふれていきます。
SAMPLE 2-08
カメラを使った音のエフェクターの開発(笠谷真也)
iPhone OSでは、ただファイルを再生したりファイルに音を録音するだけでなく、リアルタイムに音のデータを処理することによってさまざまな音を作り出すことができます。ここでは、iPhone OSのオーディオ入出力とカメラを組み合わせたサンプラーを作ってみます。
SAMPLE 2-09
ピアツーピア接続を使ったアプリケーションの開発(岡村浩志)
iPhoneに搭載されている通信機能の1つにBluetooth(ブルートゥース)が挙げられます。Bluetoothは、近距離(数mから数十m程度)で利用されるデバイス間の無線通信規格で、PCでは無線マウスやキーボード、携帯電話では無線ヘッドセットなど、さまざまな機器に利用されています。これまで有線で接続していたものが無線になることで、利便性が高まったり、利用シーンが広がるなど大きな可能性がある通信規格の1つです。
ここではBluetoothを使った、Peer to Peer(ピアツーピア)接続を試していきます。
INTRODUCTION 1-03
Making of TiltShift Generator(深津貴之)
ToyCameraシリーズ第5 弾としてリリースした「TiltShift Generator」。これはFlash/AIRで実装したWeb 版をiPhoneアプリにしたものです。いかにiPhoneというデバイスの特徴を活かし、ぶれることなく設計コンセプトを移植するか、ここではそのとき考えたことをまとめます。