内容
PHPの知識は不要! コンテンツに集中できる効率的なWebサイト運用
Webサイトを利用するユーザーの満足度の向上や、Googleなどの検索エンジンからの適切な評価のために、Webサイトに掲載する情報(コンテンツ)そのものの重要性が年々高まっています。「コンテンツファースト」とは、コンテンツを最優先にし、そこからデザインやサイト構造などを設計、展開していく考え方のことです。
「PHPの知識は不要!」を標榜するa-blog cmsの基本・応用機能、制作事例の解説を通じて、CMSプロトタイピングの考え方や操作方法を独習できるよう配慮しました。
対談 開発者から見たa-blog cms これからのCMS
コンテンツファーストなWebサイト運用とは? a-blog cmsってどんなCMS? 他のCMS製品との違いは?…などなど、株式会社ミツエーリンクス/言問株式会社の藤田拓さん、有限会社アップルップルの森田霞さんの対談を通じて、プロローグとしてCMSを取り巻く現在の環境とa-blog cmsの概要を理解します。
第1章 コンテンツファーストなWebサイトの大切さ
ここ数年でよく耳にするようになった「コンテンツファースト」という言葉。文字どおり、Webサイトの中身を最優先に考えるのはもちろん、コンテンツを中心に制作ワークフローを進めていくことを意味します。本章では、コンテンツファースト型ワークフローの背景にある大切な考え方、CMSプロトタイピングという手法と具体的なプロセスについて、詳しく解説します。
第2章 CMSプロトタイピングの準備と設定
CMSプロトタイピングで利用する「a-blog cms」を、サーバーにインストールします。国内の代表的なレンタルサーバーでは「簡単インストーラー」が利用できるので便利です。FTPアカウントを設定し、インストーラーを設置したあと、ウィザードに沿ってインストールを進めます。インストールが完了したら、エントリー(記事)を投稿してみましょう。
第3章 カスタマイズのための基本機能
a-blog cmsはHTMLとCSSの知識だけで自由にカスタマイズでき、PHPなどのプログラミング言語の知識は不要です。基本機能である「ユニット」「カスタムフィールド」「モジュール」「テーマ」「ルール」「フォーム」「ブログ」の7つをしっかりと理解し、カスタマイズに活かしましょう。管理ページを実際に操作しながら読み進めると、より深く理解できます。
第4章 プロトタイピングから公開まで
CMSのカスタマイズは、プロトタイピングの段階だけでなく、公開後の使いやすさや運用性を考えて実施しましょう。サイト構成の決定、ページ作成、テンプレート設定、ビジュアルデザイン実装などの実践的な切り口をもとに、よりよいカスタマイズのコツを身につけましょう。Webサイトの公開時に重要な、開発環境から本番環境への移行方法もカバーします。
第5章 事例から学ぶカスタマイズ方法
a-blog cmsのカスタマイズを、実際に行われた新規サイト制作案件やリニューアル案件を通して学びましょう。クライアント企業の要望にこたえるために、制作者が「どのように作業を計画したか」「工夫した点はどこか」に注目してください。あなたがa-blog cmsのパワーユーザーなら、「自分だったらどうするか」を想像しながら読み、いっそう応用力を伸ばしましょう。
第6章 もっと使いこなそう
Webサイト制作という仕事では、クライアント企業からさまざま要望が寄せられます。中でも、ビジネスへの影響が大きい機能については、速やかな実装が求められるでしょう。Webサイトの運用性を大きく高める機能として、レイアウトの変更機能、Cookieにもとづくコンテンツの出し分け、多言語機能、バージョン管理、会員限定コンテンツ、承認機能の6つを解説します。
巻末付録 グローバル変数一覧
グローバル変数は、テンプレートに記述することで、表示中のページが持つ情報を出力します。テンプレート上、モジュールやインクルードよりも先に処理されます。この付録は本書全体で使用しますが、特に5章「事例から学ぶカスタマイズ方法」を読み進める際に参考にます。